笑気吸入鎮静法とは、笑気ガス(亜酸化窒素)を吸入し、治療への恐怖心や不快感を取り除き、痛みを和らげる方法です。
笑気麻酔は笑気吸入装置で30%以下の低濃度の笑気ガスと70%以上の酸素を混合し、専用の鼻マスクを用いて鼻から吸入します。吸入した笑気ガスは、肺から血中に溶け込み5分以内に鎮静状態に達します。また、血中からの排泄も非常に速く、治療終了後はすぐに帰宅することができます。
笑気の臭いはほんのり甘い香りで、違和感無く吸入できます。笑気ガスは中枢神経の機能を抑制しますが、呼吸や循環、反射機能は抑制されませんので患者さんの意識は保たれ、ちょうどお酒を飲んでほろ酔い気分になったような感じですので、治療時間が長くなっても気にならなくなります。
笑気ガスで感覚が鈍くなってから治療を始めますので、麻酔注射などの痛みもほとんど感じなくなります。